水素は1671年にロバート・ボイルによって、初めてH2ガスとして生成されました。
これ以降、高純度のH2ガスを超純水もしくは純水に、溶かした水素水が作られるようになりました。
水素水は、これまでは、主として半導体工業において洗浄工程に使われてきました。
特に、水素水は、水素水と、超音波照射との併用で非常に高い微粒子除去効果を発揮することが明らかとなり、
工業分野での活用方法の進展に欠かせないものとなっています。
そんな、工業的歴史の中で発展してきた水素水は、
今では、生理学の分野でも注目を集めています。
さて、ここで、数ある水素水の製造方法のうち一つをご紹介します。
水素水を作る際に重要なのが、水は通過しないが、
ガスだけは通るよう容器(中空糸膜とよばれています)です。
この中空糸膜の中に、水を蓄えておき、
生成した超高純度のH2ガスを高圧で透過させます。
すると、水の中に水素ガスの一部が溶け込み、水素水ができあがります。
水素水の別の作り方として、電気を流すものが知られていますが、
中空糸膜を使う方法は、大量でかつ電気的なコストがかからないため、
クリーンな水素水の製造方法として注目されています。
なお、ペットボトルやプラスチック容器は、この中空糸膜よりも目が荒いため、
ものによっては水素が抜けているものがあります。
そのため、水素水を飲む場合は、水素水のウォーターサーバである水素水サーバーで、
作りたての水素水を飲むのが一番かもしれません。